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まかせて採用は、なぜ生まれたのか― お客様の悩みに向き合う中で、見つかった「採用」の形

まかせて採用は、なぜ生まれたのか― お客様の悩みに向き合う中で、見つかった「採用」の形

2026年09月29日 09:56

前回は、「まかせてシリーズ」がなぜ生まれたのかを書いた。

きっかけは、取引先の印刷会社から出た「売り上げが厳しい」という相談だった。

そこから、今の時代の中小企業には何が必要なのかを考え、ホームページ、集客、電話対応などをまとめて引き受けるという形にたどり着いた。

今回は、その「まかせてシリーズ」の中から、**「まかせて採用」**がどのように生まれたのかを書きたい。

第7回とは、少し生まれ方が違う。

今回は、最初から「採用サービスを作ろう」と考えていたわけではなかった。

むしろ、

お客様の困りごとに向き合って、目の前の仕事を進めていった。

その途中で、新しい発見があった。

それが、「まかせて採用」の始まりだった。


きっかけは「人材不足」という声だった

まかせてDXを始めて、お客様と話をするようになると、いろいろな悩みが出てきた。

その中の一つが、

「人が足りない」

という声だった。

これは、単純に「求人広告を出したい」という話ではなかった。

そもそも、応募してくれる人が少ない。

求人を出しても、なかなか人が集まらない。

人材不足という問題は、今の中小企業にとって、かなり身近な問題になっている。

そこで、

「採用についても、何かできないだろうか」

と考えた。

そして、まず始めたのが、

採用ページを作ること

だった。


まずは、採用ページを作ってみた

最初から大きな採用サービスを作ろうとしたわけではない。

お客様が採用で困っている。

だったら、まず採用ページを作ってみよう。

そんなところから始まった。

会社のこと。

仕事内容。

働く環境。

募集する職種。

応募方法。

そうした情報を整理して、求職者に伝えるページを作っていく。

ホームページを作る仕事の延長として考えれば、特別なことではなかった。

ところが、作業を進めていく中で、自分は一つのことを知った。


Google検索に求人を載せる仕組みがある

それが、

Google for Jobs

だった。

Googleで仕事を検索すると、検索結果の中に求人情報が表示される仕組みがある。

求人サイトにアクセスして、その中で求人を探すだけではない。

求職者がGoogleで仕事を検索したときに、求人情報そのものが検索結果に出てくる。

そのことを知った。

自分にとって、これは大きな発見だった。

なぜなら、それまで採用というと、

「求人サイトに掲載する」

というイメージが強かったからだ。

もちろん、求人サイトを使う方法もある。

でも、

自社の採用情報を、自社の採用ページからGoogle検索につなげる

という方法もある。

そこに可能性を感じた。


さらに、知らない技術が出てきた

しかし、調べていくと、ただ採用ページを作ればいいわけではなかった。

Googleに求人情報を正しく伝えるためには、

構造化データ

という仕組みが必要だった。

その中で出てきたのが、

JSON-LD

だった。

正直に言えば、それまで自分が日常的に扱っていた領域とは少し違った。

でも、

「採用ページを作る」

という目の前の仕事から始めたことで、知らなかった技術に出会った。

ここが、今回の話の面白いところだと思っている。

最初から、

「JSON-LDを使った採用サービスを作ろう」

と考えていたわけではない。

お客様の困りごとに向き合って、必要なことを調べていった結果、そこにたどり着いた。


「採用ページを作る」から「採用の仕組みを作る」へ

ここから、少し考え方が変わった。

単純に採用ページを作って終わりではない。

せっかく作った採用情報を、求職者に見つけてもらわなければ意味がない。

そこで、

「採用ページ」+「Google検索」

という組み合わせを考えるようになった。

求人サイトへの掲載だけに頼るのではなく、

自社の採用ページを作り、その情報をGoogle検索につなげていく。

それが、まかせて採用の核になる考え方になった。

もちろん、Google検索への表示は、ページを作ったからといって必ず保証されるものではない。

だからこそ、仕組みを理解し、正しく情報を整えることが重要になる。

自分にとっては、そこまで含めて「採用ページを作る仕事」だった。


これは、最初から狙っていたわけではない

ここが、第7回との大きな違いだと思う。

第7回では、

「今の時代に中小企業には何が必要なのか」

と考えた。

その答えとして、ホームページ、集客、電話対応などを組み合わせていった。

一方、まかせて採用は少し違う。

最初は、

「人が足りない」というお客様の声。

その声を聞いて、

「では、採用ページを作ってみよう」

と動いた。

そして、作業を進める中で、

「Google検索に求人を表示する仕組みがある」

ことを知った。

さらに調べていく中で、

「そのためには構造化データが必要だ」

と分かった。

そして、それを商品として整理していった。

つまり、

悩み → 作業 → 発見 → 設計

という順番だった。


「お客様を主役とする」ということ

これは、AI経営会議の憲法第一条、

「お客様を主役とする」

ともつながっている。

お客様を主役とするというのは、

「お客様が欲しいと言ったものを、そのまま作る」

という意味ではないと思っている。

まず、お客様が何に困っているのかを知る。

その困りごとに向き合う。

必要なら調べる。

知らないことがあれば学ぶ。

そして、

「本当に必要なのは何なのか」

を一緒に考える。

今回のまかせて採用も、そうやって生まれた。

お客様から、

「Google for Jobsを使いたい」

と言われたわけではない。

「JSON-LDを入れてほしい」

と言われたわけでもない。

最初にあったのは、

「人が足りない」

という悩みだった。


一つの業種だけの話ではなかった

さらに面白かったのは、そこで見つけた仕組みが、一つの業種だけに限られなかったことだ。

人材不足は、特定の業界だけの問題ではない。

介護や福祉。

ホテルや宿泊業。

飲食店。

医療。

その他のさまざまな事業者。

それぞれ仕事内容は違っても、

「人を採用したい」

という課題は共通している。

そこで、採用ページを作り、求人情報を整理し、Google検索につながる形を考えるという仕組みを、さまざまな業種へ展開していくことになった。

最初は、一つのお客様のために始めたことだった。

それが、少しずつ一つの商品になっていった。


「まかせて採用」という名前になった

こうして、

「まかせて採用」

が生まれた。

採用ページを作る。

求人情報を整理する。

Google検索で見つけてもらうための仕組みを整える。

そして、企業自身の採用資産として残していく。

これを一つのサービスとしてまとめた。

第7回で書いた「まかせてシリーズ」と同じように、名前の中には、

「採用のことなら、まかせて」

という意味がある。

ただし、ここでいう「まかせて」は、

「採用を全部こちらでやります」

という意味ではない。

採用に関する問題の一部を引き受け、

経営者が本来の仕事に集中できるようにする。

それが、「まかせて」という考え方だ。


「偶然の発見」を、商品に変える

振り返ってみると、まかせて採用は、最初から完成形が見えていたわけではない。

「人材不足」という声があった。

そこから採用ページを作った。

その途中でGoogle for Jobsを知った。

さらに構造化データを知った。

そして、それをどうすれば中小企業でも使える形にできるかを考えた。

つまり、

目の前の問題に向き合ったから、新しい可能性を見つけることができた。

自分は、これが事業を作る面白さの一つだと思っている。

最初からすべてを知っている必要はない。

必要なことを、その都度調べる。

知らなければ学ぶ。

そして、見つけたものを、お客様にとって使える形にする。


「まかせてシリーズ」は、こうして広がっていく

第7回では、今の時代に必要なものを考えて、「まかせて」という形を作った話を書いた。

今回は、その「まかせて」の中から、実際のお客様の悩みに向き合うことで、新しいサービスが生まれた話だった。

この二つは、少し違う。

考えて作る場合もある。

向き合っている途中で見つかる場合もある。

どちらが正しいということではない。

大切なのは、

お客様の困りごとを出発点にすること。

そこから必要なものを考えること。

そして、見つけたものを、そのまま終わらせず、次のお客様にも役立つ形にすること。

まかせて採用は、その一つの例だった。


「必要な形」は、後から見えてくる

事業を始めるとき、最初から答えが分かっていることは、そう多くない。

今回もそうだった。

最初にあったのは、

「人材不足」

という一つの声だった。

その声に応えるために、採用ページを作った。

その仕事を進める中で、Google for Jobsを知った。

さらに、その仕組みを支える技術を知った。

そして、それを一つのサービスとして形にした。

だから、

「今の時代に必要な形」は、最初から狙って作るだけではない。

お客様の悩みに向き合い、目の前の問題を一つずつ解決していく。

その過程で、思いがけない発見がある。

その発見を、次の価値に変えていく。

それもまた、「まかせてシリーズ」が生まれてきた一つの方法なのだと思う。