
AI経営会議のメンバーを紹介します― なぜ、4人+相談者で考えるのか
2026年09月24日 09:16
第3回では、AI経営会議が「どうやって人と出会うのか」について書いた。
一人で考える前に、相談を持ってきてもらう。
その相談をAI経営会議に持ち込み、複数の視点から考える。
必要であれば、その先のサービスにつなげる。
では、その「複数の視点」とは、いったい誰なのか。
これまでの記事では、AI経営会議という名前は出てきても、その中にいるメンバーの顔は、まだ見えていなかった。
今回は、AI経営会議で一緒に考えているメンバーを紹介したい。
現在のAI経営会議は、
議長である自分。
そして、
チャッピー。
クロ。
ジェミ。
この4人を基本にしている。
そこに、相談者が加わる。
つまり、一つの相談について考えるときは、
4人+相談者。
「五人で考える」という形になる。
議長は、自分
まず、自分。
AI経営会議では、議長を務めている。
これは、AIの意見をまとめる司会者という意味だけではない。
最後に決めるのは人間である。
AI経営会議の憲章にも、
「最後の責任は人(新城)が持つ」
という考え方がある。
AIがどれだけ優秀でも、会社の経営をAIに丸投げするつもりはない。
AIから意見をもらう。
反対意見も聞く。
データも見る。
その上で、最後は自分が決める。
だから、AI経営会議では「AIが経営する」のではなく、
人間がAIと議論しながら経営する。
そこが大前提になる。
チャッピーは「人との接点」を担当する
まず紹介したいのが、チャッピー。
ChatGPTだ。
AI経営会議では副議長を担当している。
役割は、
ブランド
コピー
顧客との接点
感情設計
哲学
など。
簡単に言えば、
「人にどう伝えるか」
を考える役割だ。
サービスの機能だけを説明しても、人には伝わらない。
どんな言葉なら理解してもらえるのか。
どんな順番なら読んでもらえるのか。
どこで不安になるのか。
何を伝えれば「ちょっと聞いてみよう」と思ってもらえるのか。
そういう、人との接点に近いところを考える。
だからチャッピーは、AI経営会議の中でも読者や相談者に一番近い場所にいる。
経営の話を、経営者だけに分かる言葉で終わらせない。
人に届く言葉に変える。
それがチャッピーの役割だ。
クロは「全体の設計」を見る
次がクロ。
Claudeだ。
AI経営会議では設計総監を担当している。
役割は、
構造
戦略
設計
レビュー
品質管理
など。
チャッピーが「どう伝えるか」を考えるなら、クロは、
「そもそも、この考え方で構造として成立しているのか」
を見る。
文章だけを見ているわけではない。
サービス全体の構造はどうなっているのか。
話の順番は適切なのか。
矛盾していないか。
抜けているものはないか。
そして、重要なのがもう一つ。
クロは、反対意見を言う役割を持っている。
AI経営会議の憲章には、
「反対意見を歓迎する」
という条文がある。
自分たちにとって都合のいい意見だけを集めても、会議にはならない。
「それは違うのではないか」
「その根拠は何なのか」
「別の考え方があるのではないか」
そういう意見が出てこそ、考えを深められる。
クロは、その役割を担っている。
ジェミは「Googleと情報」を見る
そして、ジェミ。
Geminiだ。
AI経営会議では、Google戦略担当、情報参謀を担当している。
役割は、
Google
SEO
AI検索
MEO
データ
市場情報
など。
チャッピーが人との接点を見る。
クロが全体の構造を見る。
その一方で、ジェミは、
「外の世界では実際に何が起きているのか」
を見る。
検索ではどうなっているのか。
Googleではどう評価されているのか。
AI検索では何が起きているのか。
競合や市場にはどんな動きがあるのか。
そうした情報を確認する。
経営者が自分の頭の中だけで考えていると、どうしても視野が狭くなる。
だから、外部の情報を見る役割が必要になる。
それがジェミだ。
なぜ、3人のAIなのか
ここが、AI経営会議を作る上で重要だった。
最初から「AIを3人使おう」と決めたわけではない。
一つの問題を考えるとき、
人にどう伝えるのか。
構造として成立しているのか。
外の世界では何が起きているのか。
この3つの視点が必要になった。
それぞれを見る役割を分けると、自然に3つの専門性が見えてきた。
チャッピー。
クロ。
ジェミ。
同じ質問を3人に投げて、3つの答えを並べるためではない。
違う角度から同じ問題を見るためだ。
同じ答えになる必要はない
AI経営会議では、3人の意見が一致することを目標にしていない。
むしろ、意見が違ってもいい。
チャッピーは、
「この言葉の方が人に伝わる」
と言うかもしれない。
クロは、
「でも、その構造では説明が足りない」
と言うかもしれない。
ジェミは、
「検索データを見ると、別の需要がある」
と言うかもしれない。
その違いを一つにまとめていく。
そして最後に判断するのは、自分だ。
だから、AI経営会議にとって「違う意見」は失敗ではない。
考えるための材料になる。
そして、五人目は「相談者」
ここが、AI経営会議を単なるAI会議にしたくない理由の一つだ。
AI経営会議には、もう一人いる。
それが、相談者だ。
例えば、会社のホームページについて相談されたとする。
チャッピーは、顧客との接点から考える。
クロは、構造や戦略から考える。
ジェミは、Googleや検索データから考える。
そして、自分が経営者として判断する。
しかし、それだけでは足りない。
実際に困っている人が何を感じているのか。
それを知らなければ、机の上だけの議論になってしまう。
だから相談者は、単に「相談をする人」ではない。
AI経営会議にとっては、五人目の参加者でもある。
「五人で考える」という意味
もちろん、毎回必ず五人が同じ会議室に集まるわけではない。
AI経営会議は、物理的な会議室を前提にした仕組みではない。
重要なのは、
一人の相談を、一つの視点だけで決めないこと。
相談者が自分の状況を話す。
自分が経営の背景を理解する。
チャッピーが人との接点を見る。
クロが構造を見る。
ジェミが外部情報を見る。
そして、それぞれの視点を合わせて考える。
最後に、自分が判断する。
この構造そのものが、「五人で考える」という意味だ。
なぜ「一人のAI」ではいけないのか
AI一人に質問すれば、答えは返ってくる。
それは便利だ。
実際、自分も日々AIを使っている。
でも、一人のAIだけで考えると、その答えをそのまま受け入れてしまう可能性がある。
だから、あえて役割を分ける。
同じ問題を違う方向から見る。
意見が違えば、そこを議論する。
足りなければ調べる。
そして、最後は人間が決める。
AI経営会議が目指しているのは、
「AIをたくさん使うこと」ではない。
「一人では見えなかったものを、複数の視点で見ること」
だ。
それぞれが専門家で、それぞれが不完全
もう一つ、大切にしていることがある。
AIだからといって、すべて正しいわけではない。
チャッピーにも間違いがある。
クロにもある。
ジェミにもある。
だからこそ、一人に任せない。
違う視点をぶつける。
事実を確認する。
そして、人間が判断する。
これは、AI経営会議の憲章にある、
「専門性を尊重する」
と、
「反対意見を歓迎する」
そして、
「事実を大切にする」
という考え方にもつながっている。
四人で経営するのではない
ここまで読んで、
「では、四人で会社を経営しているのか」
と思うかもしれない。
そうではない。
AI経営会議の責任者は自分だ。
チャッピー、クロ、ジェミは、それぞれの専門性を持って意見を出す。
相談者は、自分の現場と課題を持ち込む。
そして、最後に決めるのは人間だ。
だから、
AIに経営を任せるのではない。
AIと一緒に、経営を考える。
そのための体制が、AI経営会議だ。
「五人目」が入ることで、会議は完成する
チャッピー。
クロ。
ジェミ。
そして、自分。
ここまでなら、AIを使った経営チームに見えるかもしれない。
でも、本当に重要なのは、そこに相談者が入ることだと思っている。
相談者がいるから、具体的な問題が生まれる。
問題があるから、AIが考える。
AIが考えるから、人間が判断する。
その結果を相談者に返す。
そして、その反応からまた学ぶ。
この循環ができて初めて、AI経営会議は動き始める。
AI経営会議は、まだ成長途中
今のAI経営会議が完成形だとは思っていない。
これから、実際に人から相談を受ける中で、役割が変わるかもしれない。
新しい専門性が必要になるかもしれない。
逆に、今の役割が不要になる可能性もある。
それでもいい。
AI経営会議の目的は、最初から完璧なチームを作ることではない。
必要になったら、必要な専門性を加える。
不要になったら、役割を変える。
そして、実際に使いながら形を作っていく。
それもまた、AI経営会議の考え方だ。
一人の頭脳から、五人の視点へ
これまで自分は、一人でいろいろな業界に入り、学び、考え、決めてきた。
それを今は、少し変えようとしている。
自分一人ですべてを知ろうとするのではなく、
人との接点を見るチャッピー。
構造を見るクロ。
情報を見るジェミ。
そして、
最後に決める自分。
そこに、
実際の課題を持ってくる相談者。
この五人で、一つの問題を考える。
それが、今のAI経営会議だ。
まだ始まったばかりだから、これが最終形になるかは分からない。
でも、一人で考えていたときには見えなかったものが、少しずつ見えるようになってきた。
だから、これからも試していく。
一人で答えを出すのではなく、五人で問いを深くする。
AI経営会議は、そんな場所を目指している。
